【離島引越し便】2025年度 引越し現場研修を実施しました
離島への引越しでは、ただ荷物を運ぶだけでは済みません。
- 波に揺られるコンテナ輸送に耐えうる梱包技術
- 各島特有の搬入経路への理解
- 現場での柔軟な対応力
上記のようにさまざまな要素が求められます。
そのため当社では、東京などの都市部エリアと、五島列島や宮古島といった離島エリアのスタッフが直接顔を合わせ、同じ空間で学ぶ「実践型の現場研修」を定期的に開催しています。
2025年度の研修は宮古島にて実施いたしました。講習会をあえて離島で開催するのは、当社が大切にしているこだわりの一つです。都市部に勤務するスタッフにも、離島の気候や人の流れ、空気感を実際に肌で感じてもらうことで、現地での引越し作業のイメージと理解が深まります。
1)座学とトラック運転の講座
今回の研修では、座学から実技まで一連の流れを通して、実際の引越し業務をひととおりおさらいする形で進めました。
まずは、全日本トラック協会から貸与いただいた教材を使用し、トラック運行に関する基礎知識や安全管理について改めて確認を行いました。

日常業務の中では慣れによって見落としがちな安全確認について一から学び直すことで、事故を未然に防ぐ意識をスタッフ全員で共有する時間となりました。
2)引越し現場研修
続いて行われたのが、実際の家具を使用した引越し現場研修です。
梱包技術の共有
ベテランスタッフが中心となり、テレビや冷蔵庫など、離島引越しで特に注意が必要な家電類の梱包方法を実演しながら指導しました。
離島への輸送では船便による長時間の移動や大きな揺れが避けられません。そのため都市部の引越しと同じ梱包方法では十分とは言えず、いっそう厳重な保護が求められます。
▼テレビの梱包 液晶画面は破損しやすいため、特に厳重な梱包が求められます。


▼冷蔵庫の梱包 傷つかないように全面を梱包資材で包み込みます。それだけなく、引越し日の同日中に港へ持ち込み、コンテナへの積み替え作業も終えなくてはならないため、丁寧かつスピーディーな手際の良い作業も求められます。

養生技術の共有
室内作業に欠かせない養生についても、実際の住居を想定した形で研修を行いました。壁や床、階段、出入口をいかに保護するかは、引越し品質を左右する重要なポイントです。


「タワーマンションによっては、養生だけで1時間くらいの時間をかけることもある。」という東京チーム。手際の良さに離島の営業所スタッフからは簡単の声があがりました。
家具の運搬技術の共有
冷蔵庫や洗濯機などの大型家具の運搬やトラックへの積み込みも実践しました。実際に身体を動かしながら一連の流れを確認し、何度も繰り返し運びながら、スタッフ間で細かな工夫や注意点を共有します。

3)トラック点検と運転の研修
研修の最後には、トラックの点検および運転に関する実地研修を実施しました。
運行前点検では、点検ハンマーを使用した確認方法や、キャブを開けて行うエンジン周りのチェックについて、ベテランスタッフが実演を交えながら指導します。
▼点検ハンマーによる点検方法

▼キャブを開けての点検方法の確認

その後は参加したスタッフ全員が実際にトラックを運転。安全な操作や離島の道路環境を想定した注意点についてアドバイスを受けました。
実際にベテランスタッフを隣に乗せた状態で運転席に座って学ぶことで、運転技術や安全運転への意識がより高まったはずです。
参加したスタッフの声
今回の研修に参加したスタッフからは、現場でしか得られない学びが多かったという声が多く上がりました。
🟡スタッフK「ふだんたくさんの荷物を島に送り出しているだけあって、東京チームの養生作業や家具の扱い方はとても丁寧で、スピード感もあり、正直驚きました。すぐに自分たちの現場でも取り入れたい工夫がたくさんありました。」
🟢スタッフH「実際にトラックを運転し、ベテランのスタッフに隣でアドバイスをもらえたのがとても良かったです。また、安全確認や点検ひとつひとつの意味をこれまで以上に理解でき、意識が大きく変わりました。離島引越し便の一員として現場に立つ責任を強く感じた研修でした。」
スタッフ全員が同じ技術力と対応力を持って臨めるよう、今後も定期的に現場研修を実施してまいります
今回の研修を通して、離島引越しには作業技術に加え、海上輸送を理解した現場対応力が重要であることを改めて共有しました。
これからも離島引越し便では、現場研修を継続し、「離島専門の引越し屋」としての技術と品質の向上に努めてまいります。
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