アンティーク・骨董品・美術品の離島引越し時の注意点｜補償の範囲と保険加入のすすめ

離島引越し便のアイランデクスです。

離島引越し便では、全国各地から沖縄・奄美・五島列島といった離島へのお引越しを専門で承っております。
その際に、たまにお客様からご相談をいただくのが「アンティーク・骨董品・美術品類の輸送」についてです。

壺や掛け軸、アンティーク家具、絵画などの貴重品・高級品は、一般的な家具や家電とは異なり、
運送約款上の補償対象ではカバーできない部分がございます。

離島引越し便では、通常の標準引越運送約款に加えて【離島地域引越運送特約】を設け、お客様の大切なお荷物をできる限り安心してお預けいただけるよう努めておりますが、
それでも骨董品や美術品など、価値の算定が難しい品目については、万が一の際にすべての損害を補償することが難しい場合があるのが現状です。

▶︎▶︎離島引越し便の【離島地域引越運送特約】についてはこちら

⚱️ なぜアンティークや美術品には補償が適用されないのか

引越し会社が加入している「運送保険」や「貨物保険」は、基本的に一般家庭で使用される生活用動産（家具・家電・衣類など）を対象としています。

そのため、以下のような品物は補償の対象外となります。

• アンティーク家具・骨董品・美術品
• 宝石・貴金属・時計・ブランド品
• 現金、キャッシュカード、貴券類、重要書類　など

理由としては、これらは市場価値や希少価値の算定が困難であるためです。もしもの破損や紛失があった場合でも、「時価（減価償却後の評価）」として扱われることになります。

‼️離島引越しでは特に高級品の扱いに注意が必要

離島引越し便では、船便やフェリーを利用してお荷物をお届けしています。
そのため、
・積み下ろしの回数が少し多くなること
・潮風や湿気の影響を受けやすいこと
・船の揺れによってコンテナ内に振動が生じること
といった船便輸送ならではの特徴があります。

こうした環境の中では、精密機器や壊れやすい骨董品などは
陸路でのお引越しに比べて、どうしても注意が必要な品物になります。

以上の理由により、弊社ではアンティーク・美術品などの高価品をお預かりする場合には、
事前に必ずお客様による申告（メールなど履歴の残る形で）をいただいております。

また、万が一 高価品に損害が生じた際も、通常の家具等と同じく時価(減価償却価格)に応じた弁済となり、希少価値やアンティーク価値に応じた補償は一切できません。

高価品の離島輸送においては、任意での別途保険の加入をおすすめしております。

別途加入できる「美術品・骨董品保険」について

一般的な運送保険ではカバーできない高価品を補償するため、損害保険会社では「美術品保険」「動産総合保険（美術品向け）」といった保険が用意されています。

• 梱包・運搬・船便輸送中の破損
• 落下・盗難・水濡れ・火災

この保険では上記のようなトラブルを補償対象とし、お客様が申告した評価額に応じた補償を受けられるのが特徴です。

短期間の引越し輸送にも対応できる「一時契約型」のプランもあるため、大切なアンティーク品を守る手段として有効です。
（例：東京海上日動・損保ジャパン・三井住友海上などで取扱いがございます）

高価品の離島引越し時の注意ポイント

• 事前に写真を撮影し、品目リストを作成する
  　破損や紛失時の確認資料になります。
• 高価品についてはメールやFAXなど記録の残る方法で事前申告を行う
  　「高価品」として扱うための重要な手続きです。
• 緩衝材や木箱などで厳重に梱包する
  　美術品専用の梱包業者を利用するのもおすすめです。ご不安な場合はアイランデクススタッフにお尋ねください。
• 別途保険に入られる際は適用範囲を必ず確認する
  　「輸送中のみ」「一時保管中も対象」など保険によってそれぞれ条件が異なります。

高価品の離島引越しについて：まとめ

項目	内容
補償対象外の品	アンティーク・骨董品・美術品・貴金属など高価品
理由	時価評価が難しく、約款上除外対象
推奨対応	事前申告＋美術品保険への加入
注意点	輸送中の破損・盗難・湿気対策を徹底

離島へのお引越しは、船便やフェリーを利用する関係で、どうしても輸送ルートが複雑になりやすく、陸送よりも厳重な注意が必要になります。
特にアンティークや骨董品、美術品などの繊細なお荷物は、少しの衝撃や湿気でも影響を受けやすいため、慎重な準備が欠かせません。

離島引越し便では、これまで多くの離島輸送を手がけてきた経験をもとに、お客様の大切なお荷物を安全にお届けするための最善策をご提案しております。
事前のご相談や高価品の申告をいただくことで、より丁寧で安心できる輸送プランのご案内が可能です。

大切なアンティーク品を確実に守るためにも、専用保険への加入や事前の打ち合わせをぜひご検討ください。